白髪染め毛は縮毛矯正が難しい?
こちらはビフォーアフターのスタイル写真です。
仕上げは必ずノーブロー。
今回のお客様は、髪の量がとても多く、くせもかなり強い方です。
「白髪染めをしている髪は縮毛矯正が難しいのか?」というご質問をよくいただきますが、基本的には難しいと言われる事が多いです。
なぜ白髪染めをしていると縮毛矯正が難しくなるのでしょうか?
その理由は「ダメージ」にあります。
通常のカラー剤では白髪は染まりにくいため、白髪染め専用のカラー剤を使う必要があります。
白髪染めのカラー剤は、白髪をしっかり染めるために染料が多く配合されており、その分髪へのダメージも大きくなりやすいのです。
さらに、白髪をしっかりカバーするために、カラー剤をたっぷり塗る必要があり、塗布量も通常の2倍、3倍になることもあります。
また、白髪染めの場合はカラーの頻度が高くなる傾向があります。
早い方だと、数週間に1回のペースで白髪染めをされることも珍しくありません。
こうした要因が積み重なり、白髪染めをしている髪は縮毛矯正が難しいとされています。
理想は、1日でもいいので、できるだけ来店周期を伸ばすことです。
「白髪染めは傷みやすいからやめましょう」と言うのは、現実的には難しい選択かもしれません。
だからこそ、まずは1日でもいいので、来店周期を少しでも伸ばすことを意識してみてください。
今の化学では、まったく傷まない施術は残念ながら不可能です。しかし、ダメージをできるだけ抑えることは可能です。
たとえ1日周期を空けたとしても、ダメージのレベルが大きく変わるわけではありませんが、「意識すること」が何よりも大切です。
世の中には「ダメージが回復する」「傷まない」といった宣伝が多く見られますが、そうしたものを鵜呑みにしないでください。
当店の酸性縮毛矯正でさえ、白髪染めによるダメージよりもさらにダメージを伴います。
しかし、一定のダメージを与えることでストレートヘアを作ることができる、唯一の技術でもあります。
大切なのは、その「一定のダメージ」を受け止められるだけの髪の体力を残しておく意識です。
つまり、髪を回復させる商品や技術を探すのではなく、できるだけ髪に負担をかけないように、施術の間隔を空けることが大切です。
わかりやすく言えば、美容室に行く頻度を減らすことです。
薬剤を使った施術は、必ず髪にダメージを与えます。
たとえば、当店の酸性縮毛矯正を月1回、年12回受けた場合、1年中きれいなストレートを保てるかというと、答えは「間違いなく髪はボロボロになります」。
カラーも同じです。 ただし、髪質や気になる度合いは人それぞれ違います。
したがって、すべての方に同じアドバイスが当てはまるわけではありませんが、1日だけでもいいので、施術の間隔を空けることを意識していただけると嬉しいです。